まとまった時間が取りやすい大学生活。これからの将来を見据え、大学生のうちにやるべきことには何があるのでしょうか。社会人の先輩400人にアンケートを実施し、「やっておいてよかった!」「やっておけばよかった!」などの経験に基づいたアドバイスをご紹介します。
大学生だからできることって?大学生のメリット
大学生のときには、当事者ゆえになかなか実感できない大学生のメリット。社会人の先輩はどう考えているのでしょう。
学生時代にしかできないことはあるかどうかを聞いたところ、「はい」と答えた人は8割以上に上りました。
Q 学生時代にしかできないことはあると思いますか?(n=400、単一回答)

多くの先輩たちが、学生時代ならではのよさがあると考えていることがわかります。では、なぜそう思うのか、具体的な理由について聞きました。
Q そう思う理由はなんですか?
- 若くて行動力があったから
- 学生の頭や体力でしか動けないときがあるから
- 自由に使える時間が多いから
- 時間がたくさんあり、学問にも、趣味にも費やすことができたから
- 時間の融通が利く。それも自分だけでなく仲間も。失敗してもやり直せる
- 学校だからこそ友達とできることがあると思うから
- 大抵のことは許されるから
- コミュニティーが独特だから
圧倒的に多かった理由は「時間があるから」。社会人になると、まとまった時間がなかなか取れないことが背景にあるようです。また、体力面でも、若いからこそ柔軟に考え動くことができる、と考える先輩が多くいました。大学の仲間とのコミュニティー、友人関係も、学生時代に得られる貴重な財産だと感じていることがわかりました。
大学生のうちにやるべきこと
では、大学生のうちにやっておくべきことには何があるのでしょう。やっておいてよかったことを聞きました。
Q 学生のうちにやっておいてよかったことはありますか?(n=400、単一回答)

「はい」と答えた人を対象に、やっておいてよかったこととは具体的にどういった内容なのかを理由と共に答えてもらいました。
Q 特に学生のうちにやっておいてよかったと思うものと、そう思う理由を教えてください。(複数回答)(n=265)

- 対人関係コミュニケーションスキルが磨けた(アルバイト)
- お金を稼ぐ大変さがわかった。働く人の偉大さがわかった(アルバイト)
- 仕事が好きになった(アルバイト)
- 生きがいになってるから(趣味)
- 学業に集中できる最後の期間だと思うから(学業)
- 打ち込めることがあるのは、社会人になってから何かを乗り越える力になるから(サークル)
- 一生の友達ができる(部活・サークル)
- 仲間と協力する楽しさを学べたため(部活・サークル)
- 人間関係は就職後の財産になったから(部活・サークル)
- 厳しい自然災害を目の当たりにすることで、社会全体で、これに備えるためのシステムが必要であると考えたため(その他/復旧ボランティア)
先輩たちの声からは、アルバイトで培った経験や趣味の広がり、活動を通して得た友人や仲間の存在など、学生時代の経験が一生の宝になっていることが読み取れました。
一方で、やっておけばよかった…という後悔やもどかしさを感じている先輩はどれくらいいるのでしょう。
学生のうちにやっておけばよかったことがあるかを聞いたところ、約6割があると回答しました。
Q 学生のうちにやっておけばよかったことはありますか?(n=400、単一回答)

やっておけばよかったことの具体的な内容と、その理由についてさまざまな声が寄せられました。
Q 具体的にどういったことかと、そう思う理由を教えてください(n=238)
- 資格を取得してスキルアップをするべきだと思ったから(就職準備)
- 何か熱中する活動をしたかったから(部活・サークル)
- サークルに入って交友関係を広げておけばよかった(部活・サークル)
- 多様な活動により構成される人間関係を得ることができるため(部活・サークル)
- 時間があればゆっくり趣味に没頭できるため(趣味)
- 海外旅行に行けばよかった。ボランティアもそう。社会人は時間がない。友人とも時間が合わない(趣味)
- 社会の経験が必要だから(アルバイト)
- 恋愛経験があとあとに響くから(日常生活)
- 語学が強くないとしんどいため(学業)
- 教養は社会人にとって大事なため(学業)
- 勉強する能力が落ちていると感じるから(学業)
アンケートの声からは、社会人になり、自分の時間が取りにくくなったからこその思いが読み取れます。
やるべきこと(やりたいこと)が多すぎるときはどうしたらいい?
大学生にはたっぷり時間がある、と言われても、実際には学業や部活、アルバイトに就活準備と、やるべきことの多さに大変な思いをしている大学生も少なくないのでは。
やるべきことややりたいことが多すぎて困った経験は、どれくらいの先輩が持っているのでしょうか。
Q 学生時代やるべきことややりたいことが多すぎて困ったことはありますか?(n=400、単一回答)

32.5%と3人に1人が、やるべきことの多さに困ったことがあるようです。
では、多忙な中でどのような工夫をしながら、やることを整理していったのでしょうか。
Q そのとき、どのように工夫してこなしましたか
- 時間管理、スケジュールの可視化
- 日記や手帳でスケジュール管理
- 決めたらすぐやること
- 時間を細かく区切る
- やる時間を決めていた
- やりたいことを片っ端からやっていく
- 優先順位をつけて順番にこなしていった
- 1週間のスケジュールを組む
最も多い回答が「スケジュール管理」。1週間単位で予定を決めていったり、やるべきことの優先順位をつけていったり、時間を管理することが大事なようです。
自由になる時間が多いとはいっても、やるべきことを整理していかなければ、あっという間に過ぎていってしまうのが学生生活。学業やアルバイト、部活・サークル活動などそれぞれの内容で、やりたいこと・やるべきことの目標を立てて動くことも大切です。
また、活動を振り返ることで自分の強みや特性を知ることもできるでしょう。
「リクナビ」ではインターンシップ&キャリアを検索したり、就活スケジュールのほか、就活準備に関するノウハウ記事をチェックしたりすることができます。学生時代の過ごし方を考える際、就活に関する情報も確認してみましょう。
【調査概要】
調査期間:2024年9月18日~9月24日
調査サンプル:2024年時点で社会人1~2年目の400人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。